オオスズメバチの巣の駆除作業記録
今年10月、私たちは地中に作られた大規模なオオスズメバチの巣の駆除に挑みました。この巣は、周辺住民からの通報によって発見されたものでした。集落の山の一角に位置し、巣穴の周囲を飛び交うオオスズメバチの姿が頻繁に目撃されていたため、安全上の理由から早急な駆除が求められていました。巣の特徴と危険性今回発見された巣は地中に形成されており、巣穴を掘り進めることで直径約80センチメートルに達する巨大な構造物が確認されました。巣の中にはおよそ千匹の働き蜂と、次世代の女王蜂が含まれていると思われる繭が多数存在していました。オオスズメバチは攻撃性が高く、特に巣に近づくと集団で防衛行動を取る性質があるため、作業者の安全確保が最重要課題となりました。作業の準備作業前に、防護服や専用の駆除スプレーを準備しました。防護服は全身を覆う厚手の素材で作られ、蜂の針が貫通しないようになっています。また、駆除スプレーは即効性のある成分が含まれ、巣穴全体に散布することで効果的に蜂を無力化することができます。夜間の作業を選んだ理由は、夜になると蜂の活動が減り、巣の中にほぼ全ての個体が戻ってくるためです。これにより、駆除効率を高めることができるほか、作業者が蜂に襲われるリスクも軽減されます。
駆除のプロセス
駆除作業は以下の手順で進められました。
1. 巣の位置確認通報者の指示に従い、巣穴の正確な位置を特定しました。地表には直径約10センチメートルの穴が確認され、その周囲には蜂の出入りする様子が見られました。
2. 駆除スプレーの散布防護服を着用し、巣穴に向けて駆除スプレーを散布しました。この際、蜂が興奮状態に陥るため、十分な距離を保ちながら慎重に作業を進めました。スプレーの成分が巣の内部まで行き渡るよう、巣穴に直接噴射しました。
3. 巣の掘り出しスプレーによる駆除が完了した後、地中に隠れた巣を掘り出しました。この段階ではほとんどの蜂が死滅していましたが、一部の個体がまだ動いている可能性があったため、追加のスプレー散布を行いました。
4. 巣の確認と撤去掘り出した巣は直径約80センチメートル、厚さ10センチメートル以上の層が6層も重なった巨大な構造をしていました。巣の中には、白い繭がびっしり詰まっており、新たな働き蜂や女王蜂が育成されている様子が確認されました。これらは全て回収し、安全に処分しました。
作業後の感想
作業は全体で2時間程度を要しました。巣を掘り出した際、その規模の大きさと蜂の数に驚きを隠せませんでした。また、駆除作業中の緊張感は非常に高く、どんな小さなミスが重大な危険に繋がる可能性があることを改めて実感しました。
オオスズメバチの駆除は専門知識と経験が求められる作業です。今回の成功は、十分な準備と慎重な作業の賜物でしたが、これが自己流で行われていたら大きな事故に繋がっていたかもしれません。通報者の迅速な判断と、地域住民の協力にも感謝の気持ちを伝えたいと思います。今後の対策今回の事例を教訓に、オオスズメバチの巣を発見した際の対応方法を地域で共有することが重要だと感じました。特に、巣に近づかないこと、専門業者への早期連絡を徹底することが被害を最小限に抑える鍵となります。
BEE HUNTERSは、3つの自治体から承認をもらっており、10年以上の実績がありますので、ハチの巣を見つけたら、弊社までお問い合わせください。