裾野市で蜂駆除のご相談をいただいた現場の話です。
今回のご依頼は「家の外に蜂の巣がある」というシンプルな内容でしたが、実際に現場へ行ってみると少し印象が違いました。
この写真はその時に回収した巣ですが、よく見ると形や色が少し違う巣が並んでいます。
こういうケース、実はそこまで珍しくありません。
1つ見つかると、その近くにもう1つある。
現場では割とある流れです。
蜂の特徴と今回の巣の状態
今回の巣はスズメバチの初期巣です。
見た目はまだ小さく、表面もきれいに巻かれた模様が出ています。
この段階は、基本的には女王蜂1匹で巣を作っている状態です。
いわゆる「第一段階」と呼ばれる時期ですね。
巣のサイズもまだ小さいため、一般の方からすると「これなら何とかできそう」と感じるサイズ感だと思います。
ただし、この段階でも油断はできません。
すでに卵が産み付けられている場合、数週間後には働き蜂が生まれ、巣の状況が一気に変わってきます。
なぜ同じ場所に複数の巣ができるのか
今回の現場で特徴的だったのは、巣が2つ並ぶように存在していたことです。
距離にして約3メートルほど。
ほぼ同じ高さ、同じような場所に作られていました。
これは偶然ではなく、蜂にとってその場所が「好条件」だった可能性が高いです。
例えば、
・雨が当たりにくい
・風が強く当たらない
・人の動線から少し外れている
・適度に日陰になっている
こういった条件が揃うと、別の女王蜂も同じような場所を選ぶことがあります。
人間から見ると「なんでこんな近くに?」と思うのですが、蜂にとっては「ちょうどいい場所が2つあった」という感覚に近いです。
発生時期と今のタイミング
今回のような初期巣は、4月〜6月頃にかけてよく見つかります。
特に5月は「蜂が飛んでる」という相談が一気に増える時期です。
この時期に飛んでいるスズメバチは、ほとんどが女王蜂です。
巣作りの場所を探しているか、すでに作り始めているかのどちらかです。
そして、この時期に見つかる巣はまだ小さいことが多いです。
ただし、ここから1ヶ月ほどで働き蜂が生まれ始めると、いわゆる「第二段階」に入ります。
そうなると巣の拡大スピードは一気に上がります。
放置するとどうなるか
今回の巣も、このまま放置していれば確実に成長していく状態でした。
最初は女王蜂1匹でも、やがて働き蜂が増えていきます。
働き蜂が増えると、巣の防衛力も上がります。
さらに巣のサイズもどんどん大きくなります。
数ヶ月後には、最初の印象とは全く違う大きさになることも珍しくありません。
そして蜂の出入りも増えていき、「最近蜂が多いな」と感じるようになります。
この段階になると、日常生活の中で気になる場面も増えてきます。
自分で蜂駆除できるか
今回のような初期巣であれば、「自分でやろうかな」と考える方もいると思います。
実際、第一段階であれば対応できるケースもあります。
ただし、問題は「見えている巣だけかどうか」です。
今回のように、1つだと思っていたら近くにもう1つあったというケースは珍しくありません。
また、見えていない場所にさらに別の巣がある可能性もゼロではありません。
そのため、作業をする場合は周囲の確認がかなり重要になります。
無理はしないでくださいね。
実際の現場の流れ
今回の現場は、富士市での対応でした。
奥様から「蜂の巣がある」とご連絡をいただき、すぐに現場へ向かいました。
到着すると、奥様が黒っぽい巣を指さして教えてくださいました。
「今朝、散歩していたら蜂が家の方に入っていって…」
というのが発見のきっかけだったそうです。
蜂が飛んでいるのを見て、その動きを追っていったら巣に気づいたとのことでした。
このパターン、かなり多いです。
そこで私はまず、周囲を一周確認しました。
すると、すぐ横にもう1つ白っぽい巣を発見しました。
距離にして3メートルほど。
同じような位置です。
これをお伝えすると、奥様もかなり驚かれていました。
「え、もう1つあったんですか?」と。
やはり1つ見つかると、他にもあるのではと不安になりますよね。
その後、さらに周囲を確認しましたが、追加の巣はありませんでした。
2つの巣を速やかに除去し、その後建物全体に忌避剤を散布しました。
作業後は「安心しました」と言っていただけて、こちらも少しほっとした現場でした。
再発防止と忌避剤について
今回のように同じような場所に複数の巣ができるケースでは、再発防止も重要になります。
蜂は環境を見て場所を選びます。
一度選ばれた場所は、別の個体にも好まれることがあります。
そのため、忌避剤を使って環境を変えておくことは一つの対策になります。
完全に防げるわけではありませんが、何もしないよりは明らかに違いが出ることも多いです。
よくある質問
Q. 蜂が飛んでいるけど巣が見つからない場合は?
見えない場所に巣がある可能性があります。
軒下や隙間など、視界に入りにくい場所も確認してみてください。
Q. 1つ取ればもう安心ですか?
今回のように複数あるケースもあります。
周囲の確認はしっかり行った方が安心です。
Q. 毎年来ることはありますか?
環境が良いと同じような場所に作られることはあります。
そのため、定期的なチェックがおすすめです。
まとめ
今回の裾野市のケースでは、1つの巣だと思っていたものが実は2つ存在していました。
蜂の巣は見えているものだけとは限りません。
特に初期の時期は小さくて見逃しやすいため、周囲の確認が重要になります。
これからの時期は蜂の活動も活発になってきます。
もし「蜂が飛んでるな」と感じたら、一度家の周りを見上げてみると何か見つかるかもしれません。
無理はせず、不安な場合は相談してくださいね。
