御殿場市で10年前と同じ場所にキイロスズメバチの巣を発見|蜂が同じ場所へ戻ってくる理由

御殿場市の戸建て住宅で、2階の軒下に作られたキイロスズメバチの巣を駆除しました。今回の特徴は、約10年前にも同じ場所へ蜂の巣が作られていたことです。お客様は「以前の巣があった場所に、今年また作られてしまった」と不安を感じておられました。

蜂は古い巣をそのまま再利用しているわけではありません。それでも同じ場所へ再び巣ができるのは、雨や風を防げるなど、蜂にとって安全な条件が変わらず残っているためです。今回は巣を撤去した後、同じ場所へ再び近づきにくくする目的で忌避剤を散布しました。

今回の現場

今回ご依頼いただいたのは、御殿場市にある戸建て住宅でした。お客様からは、「10年ほど前にも蜂の巣ができた場所に、今年また巣が作られていて怖い」とご相談をいただきました。

巣があったのは2階の軒下です。普段から近くを通る場所ではないものの、働き蜂が増えると庭や建物周辺へ飛ぶ蜂の数も増えます。お客様としては、以前にも同じ場所へ作られた経験があるため、今後も繰り返すのではないかという不安が強かったようです。

現場へ到着して軒下を確認すると、中型まで成長したキイロスズメバチの巣が一つ見つかりました。蜂は一定の間隔で巣へ戻っており、すでに複数の働き蜂が活動している状態でした。

巣は2階にあり、地上から手が届く高さではありません。はしごを使用して近づく必要がありましたが、高所では蜂への注意だけでなく、足元の安定や作業時の姿勢にも気を配る必要があります。

まずは地上から蜂の出入りと飛行方向を確認しました。キイロスズメバチは巣へ近づくものに対して警戒することがあるため、作業位置へ上がってから慌てないよう、事前に巣の向きや蜂の戻り方を把握します。

その後、2階の軒下へ近づき、蜂の動きを見ながら巣を駆除しました。巣を取り除いた後は、周囲に戻ってくる蜂がいないかを確認し、営巣場所となっていた軒下へ忌避剤を散布しています。作業時間は30〜60分ほどでした。

作業後、お客様から「なぜ10年前と同じ場所に作られたのでしょうか」と質問をいただきました。これ結構あるんですよね。一度蜂の巣が作られた場所は、翌年だけでなく、数年後や今回のように長い期間が経ってから再び選ばれることがあります。

ただし、10年前の群れが戻ってきたわけではありません。前年までに使われたスズメバチの巣は通常、そのまま翌年の巣として使われません。今年飛来した別の女王蜂が、同じ軒下を新しい営巣場所として選んだと考えるのが自然です。

実際に現場を見ると、今回の軒下は雨が入りにくく、建物の角度によって強い風も直接当たりにくい場所でした。高さもあり、人が頻繁に手を伸ばす場所ではありません。蜂の気持ちになれば選びたくなる場所でした。

お客様には、巣を取ったことで今年の問題は解消していますが、場所の条件自体は変わっていないことをお伝えしました。そのうえで、翌年以降も春から初夏に軒下を確認していただくようお話ししています。

なぜ同じ場所に蜂の巣ができるのか

蜂が同じ場所へ繰り返し巣を作る大きな理由は、その場所が営巣に適しているからです。過去に巣が無事に成長した場所には、雨風を避けられる、巣を固定しやすい、人や外敵が近づきにくいといった条件がそろっています。

今回の軒下にも、次のような特徴がありました。

  • 屋根に覆われ、雨が直接当たりにくい
  • 建物の形によって強い風を避けやすい
  • 2階部分で人が触れにくい
  • 下から見上げないと巣を発見しにくい
  • 巣を固定できる平らな軒下がある

女王蜂は前年の巣の記録を見て場所を選ぶわけではありません。しかし、新しい女王蜂が周辺を飛びながら営巣場所を探したとき、同じ好条件の軒下へたどり着くことがあります。

そのため、「古い巣を撤去したから、もう同じ場所には作られない」とは限りません。古い巣の有無よりも、雨風や高さ、周辺環境といった場所の条件を見ることが重要です。

今回のキイロスズメバチの特徴

キイロスズメバチは、住宅の軒下や屋根裏、壁の隙間など、人の生活圏に近い場所にも巣を作ることがあります。春に女王蜂が一匹で巣作りを始め、働き蜂が生まれると巣の拡大が速くなります。

今回の巣は中型で、すでに働き蜂が出入りしていました。初期巣の段階を越え、複数の蜂が巣作りや餌集めを分担している状態です。この段階になると、巣へ近づいた際の反応も女王蜂だけの初期段階とは変わってきます。

キイロスズメバチは巣から離れて餌を探しているときと、巣の近くで防衛しているときでは行動が異なります。単独で飛んでいる蜂を見ただけで過度に恐れる必要はありませんが、特定の軒下へ何度も出入りしている場合は、近くに巣がある可能性があります。

放置するとどうなるか

今回の巣は中型まで成長しており、複数の働き蜂が活動していました。このまま放置した場合、巣の内部で新しい働き蜂が増え、周辺を飛ぶ蜂の数もさらに多くなっていたと考えられます。

2階の軒下は人が直接触れにくい場所ですが、蜂の活動範囲は巣の真下だけではありません。庭木や建物周辺へ餌を探しに出るため、玄関先や庭で蜂を見かける機会も増える可能性があります。

また、巣の存在に気づいた後は、蜂が飛ぶたびに不安を感じるようになります。今回のお客様も、10年前の経験があったことで「また大きくなるのではないか」と心配されていました。

蜂の巣は突然完成するわけではなく、毎日少しずつ拡大します。早い段階で場所を確認できれば、巣が大きくなった後よりも周囲への影響を抑えやすくなります。

再発防止

今回は巣を取り除いた後、営巣場所となっていた軒下へ忌避剤を散布しました。同じ場所が10年前にも選ばれているため、巣を撤去するだけでなく、今後再び飛来する可能性も考えて予防を行っています。

ただし、忌避剤を散布すれば永久に蜂が来なくなるわけではありません。風雨や時間の経過によって効果は変化するため、過去に巣ができた場所は定期的に確認することが大切です。

特に確認したい時期は、女王蜂が営巣場所を探し始める春から初夏です。4月から6月頃に軒下を見上げ、小さな巣や一匹の蜂が繰り返し出入りしていないかを見るだけでも早期発見につながります。

今回のような2階軒下は、地上から見ただけでは小さな初期巣を見落とすことがあります。建物から少し離れて角度を変えて見ると、軒下全体を確認しやすくなります。

再発防止では、過去に巣があった一点だけでなく、同じように雨風を防げる周辺の軒下も確認することが重要です。女王蜂が少し離れた場所を選ぶケースもあるため、建物全体を見る視点が必要になります。

御殿場市で蜂が活動しやすい理由

御殿場市は自然が多く、住宅地の周辺にも林や庭木が残っている場所があります。蜂にとって餌となる昆虫を探しやすく、巣を作れる建物が近くにあれば、住宅周辺も活動範囲になります。

また、御殿場市では屋根や軒のある戸建て住宅も多く、建物の向きや周囲の樹木によって風が弱まる場所が生まれます。今回の軒下も、雨だけでなく強い風を避けやすい位置でした。

もちろん、御殿場市のすべての住宅に蜂の巣ができやすいという意味ではありません。周辺の自然環境と、軒下の深さや高さ、人が近づく頻度などが重なることで、営巣場所として選ばれやすくなります。

過去に巣があった住宅では、その場所が地域の環境と建物構造の両面から蜂に適している可能性があります。数年経っていても、ときどき確認しておく意味はあります。

今回学んだこと

今回の現場で改めて感じたのは、蜂は古い巣を再利用しなくても、同じ場所を何度も選ぶことがあるという点です。10年という期間が空いていても、軒下の条件が変わらなければ、新しい女王蜂に再び選ばれる可能性があります。

過去に巣があった場所は、それだけ蜂にとって好条件だった証拠とも考えられます。駆除した年だけで終わりにせず、翌年以降も春先に確認することが、早期発見につながると改めて感じた現場でした。

よくある質問

Q. スズメバチは前年の巣を再利用しますか?
スズメバチは基本的に前年の古い巣を、そのまま翌年の巣として利用しません。ただし、同じ場所の条件が良ければ、別の女王蜂が新しい巣を作ることがあります。

Q. 10年前に巣があった場所でも再び作られますか?
今回のように、長い期間が経ってから同じ場所へ作られるケースがあります。雨風を防げるなど、場所の条件が変わっていないことが主な理由です。

Q. 古い巣を残しておくと蜂が戻ってきますか?
古い巣そのものを目的に戻るとは限りません。ただし、古い巣があった場所は営巣条件が良いため、周辺へ新しい巣が作られる可能性があります。

Q. 軒下はなぜ蜂に選ばれやすいのですか?
屋根によって雨を防ぎやすく、建物の形によって風も弱まります。高さがあり、人や外敵が近づきにくい点も営巣場所として選ばれる理由です。

Q. 忌避剤を散布すれば再発を完全に防げますか?
蜂が近づきにくい環境を作る効果は期待できますが、永久に防げるものではありません。過去に営巣した場所では、定期的な確認も必要です。

Q. いつ頃から軒下を確認すればよいですか?
女王蜂が巣作りを始める春から初夏、特に4月から6月頃に確認すると、小さな初期巣の段階で発見しやすくなります。

まとめ

今回の御殿場市の現場では、約10年前に蜂の巣が作られた2階軒下へ、再びキイロスズメバチが巣を作っていました。巣は中型まで成長し、すでに働き蜂が出入りしている状態でした。

スズメバチは古い巣をそのまま翌年も使うわけではありません。それでも同じ場所に巣ができるのは、雨風を避けられる、高さがある、人が近づきにくいといった好条件が変わらず残っているためです。

今回は2階へ上がって巣を撤去し、軒下へ忌避剤を散布しました。過去に一度でも蜂の巣ができた場所は、数年後でも再び選ばれる可能性があります。春から初夏に軒下を見上げる習慣をつけることが、早期発見につながります。