伊東市の戸建て住宅で、ウッドデッキの下に作られたコガタスズメバチの巣を駆除しました。今回のポイントは、購入した住宅で生活を始めてから約2週間後に巣が見つかったことです。巣の状態から見ると、スズメバチはお客様が住み始めるより前、約3か月前からこの場所を利用していたと考えられました。
結論からいうと、中古住宅や空き家を購入するときは、建物や設備だけでなく、軒下・ベランダ・ウッドデッキ下などに蜂の巣がないか確認することも大切です。今回は10〜20cmほどの小型の巣で、作業は15〜30分ほどで完了しました。現場で実際に確認した状況をもとに、発見までの経緯と再発防止の考え方を紹介します。
今回の現場
ご依頼先は、伊東市にある戸建て住宅です。お客様は購入した自宅で約2週間前から生活を始めていましたが、ベランダにあるウッドデッキの下でスズメバチの巣を見つけ、「怖くて近づけない」と不安を感じていました。
現場へ到着後、蜂の出入りと巣の位置を確認しました。巣はウッドデッキの床板より下にあり、普段の目線では見つけにくい場所でした。種類はコガタスズメバチで、巣の大きさは10〜20cmほど、個数は1個です。ウッドデッキの下は暗く、上部からの雨を避けやすく、人が頻繁に手を入れないため、蜂にとって落ち着いて営巣しやすい条件がそろっていました。
現場情報
- 作業日:2026年8月2日
- 地域:伊東市
- 蜂の種類:コガタスズメバチ
- 巣の大きさ:10〜20cm
- 巣の場所:ベランダのウッドデッキ下
- 建物:戸建て住宅
- 作業時間:15〜30分
お客様は「住み始めてから作られたのではないか」と考えていたようですが、巣の状態からは約3か月前から営巣していた可能性が高いと判断しました。生活を始めたのは2週間前とのことだったため、それ以前からスズメバチがこの場所を使っていたことになります。
今回の判断で重視したのは、巣の大きさだけではありません。8月上旬という時期、働き蜂が活動していること、巣がウッドデッキ下の保護された位置にあることを合わせて見ました。小型の巣でも、活動中のスズメバチの巣に近づけば刺される危険があります。そのため、巣の位置と蜂の動きを確認したうえで、スプレーを使用して蜂を駆除し、巣を取り除きました。
忌避剤は、お客様の予算に合わせて通常の施工からはカットしました。ただし、今回巣が作られていたウッドデッキの下は再び選ばれる可能性があるため、その部分にはサービスで忌避剤を散布しました。予算を優先しながらも、再発しやすい場所だけは対策しておくという判断です。
作業後、お客様には巣がなくなったことと、今後確認してほしい場所をお伝えしました。今回のように購入後すぐ蜂の巣が見つかると、「家を買う前からあったのか」と驚かれるのは当然だと思います。正直、住宅購入時の確認項目として蜂の巣まで意識する方は多くありません。しかし、現場で見ると、購入前や入居前に一度確認しておく意味はあると感じました。
なぜウッドデッキの下に巣を作るのか
ウッドデッキの下は、コガタスズメバチにとって巣を作りやすい場所の一つです。理由は、雨が直接当たりにくく、直射日光も避けやすく、人や動物から巣を見つけられにくいからです。
また、ウッドデッキは人が上を歩いていても、その下まで定期的に確認することはあまりありません。蜂の気持ちになれば、雨を避けられて人からも見つかりにくいこの場所は、選びたくなる場所だったといえます。
住宅に人が住んでいなかった期間や、人の出入りが少なかった時期があると、蜂は落ち着いて巣作りを進められます。今回も、お客様が生活を始める前から営巣していたと考えられました。中古住宅や空き家では、入居前に建物の外周だけでなく、デッキ下や軒下などの死角も見ておくことが早期発見につながります。
今回のコガタスズメバチの特徴
コガタスズメバチは、春に女王蜂が単独で巣作りを始め、働き蜂が羽化すると巣の拡大が進みます。初期の巣は小さく、女王蜂だけで管理している時期もありますが、夏になると働き蜂の数が増え、巣の周囲を飛ぶ蜂も目立つようになります。
今回の作業日は8月2日で、すでに働き蜂が活動する時期でした。巣が10〜20cmほどでも、単純に「小さいから安全」とは判断できません。コガタスズメバチは巣から離れた場所では積極的に人を攻撃する蜂ではありませんが、巣に近づいたり、振動を与えたりすると防衛行動を取ることがあります。
注意点
巣をのぞき込む、棒で触る、デッキを強くたたくといった行動は避けてください。見つけた場合は距離を取り、蜂の出入口をふさがないことが重要です。
放置するとどうなるか
活動中の巣を放置すると、時期によっては働き蜂が増え、巣がさらに大きくなる可能性があります。ウッドデッキやベランダは、洗濯、庭への移動、掃除などで人が近づきやすい場所です。巣に気づかず接近すると、蜂が警戒して周囲を飛ぶことがあります。
ただし、巣があるだけで必ず襲われるわけではありません。必要以上に恐れるよりも、巣の場所を把握し、近づかないようにして対応方法を考えることが大切です。今回のように小型の段階で発見できれば、巣が大きくなる前に対応しやすくなります。
再発防止
今回は、巣があったウッドデッキの下へ忌避剤を散布しました。忌避剤は蜂を完全に防ぐものではありませんが、同じ場所を再び選ばれにくくするための補助的な対策になります。特に、雨風を避けられるデッキ下は、翌年以降も女王蜂が確認に来る可能性があります。
再発防止では、次の3点を組み合わせることが重要です。
- 春から初夏にウッドデッキ下を目視確認する
- 蜂が入り込みやすい死角や隙間を把握する
- 落ち葉や不要物を減らし、確認しやすい環境にする
侵入口をすべて塞げばよいわけではありません。床下換気に必要な部分まで塞ぐと、建物側に別の問題が起きる可能性があります。構造上必要な開口部は残しながら、蜂が巣を作り始めていないか定期的に見る方が現実的です。
伊東市の住宅環境と蜂
伊東市は山や樹木が身近にあり、住宅地でも自然との距離が近い地域です。庭木のある戸建て、別荘、ウッドデッキ付き住宅なども見られ、蜂が餌を探したり、巣作りの場所を探したりしやすい環境があります。
また、常に人が住んでいる住宅だけでなく、利用する時期が限られる建物や、売買前に空いていた住宅では、人の気配が少ない間に営巣が進むことがあります。今回の事例からも、住宅を購入した直後は、建物内部の設備確認と合わせて、外周の死角を確認する価値があると感じました。
伊東市だから必ず蜂が多いということではありませんが、自然環境と住宅の構造が近い場所では、蜂と人の生活圏が重なりやすくなります。
今回学んだこと
今回の現場で改めて感じたのは、住宅購入時の点検では蜂の巣が見落とされやすいということです。お客様は住み始めて2週間でしたが、スズメバチはそれより前から生活していたと考えられました。購入時に建物の状態を確認していても、ウッドデッキの下までは見ないことが多いと思います。
今見つけられて良かったです。巣がさらに成長する前に対応でき、作業も15〜30分ほどで完了しました。中古住宅や空き家では、入居前に「蜂が好きそうな場所」を一度確認することも、安心して生活を始めるための実用的な点検項目になると学びました。
よくある質問
Q. ウッドデッキの下は蜂が巣を作りやすいですか?
雨や直射日光を避けやすく、人からも見つかりにくいため、巣を作られることがあります。床板の隙間から蜂が出入りしている場合は、真下をのぞき込まず、少し離れた場所から動きを確認してください。
Q. 10〜20cmの巣なら自分で駆除できますか?
巣の大きさだけで安全性は判断できません。蜂の種類、働き蜂の数、巣までの距離、逃げ道の有無によって危険度が変わります。スズメバチの巣は小さくても、防護なしで近づくことは避けた方が安全です。
Q. 中古住宅の購入前にどこを確認すればよいですか?
軒下、ベランダ、ウッドデッキ下、物置、室外機周辺など、人の目が届きにくく雨を避けられる場所が確認ポイントです。蜂の巣だけでなく、同じ方向へ繰り返し飛ぶ蜂がいないかも見ておくと発見しやすくなります。
Q. 忌避剤を散布すれば再発を完全に防げますか?
忌避剤だけで完全に防ぐことはできません。効果は環境や雨の影響でも変わります。散布後も春から初夏に定期点検を行い、小さな巣や女王蜂の出入りを早めに見つけることが重要です。
Q. 巣を見つけたときにしてはいけないことは何ですか?
棒で落とす、石を投げる、出入口を塞ぐ、近距離から長時間観察するといった行動は避けてください。蜂が警戒し、周囲を飛び回る原因になります。まず人やペットが近づかないようにし、距離を確保してください。
まとめ
今回は伊東市の戸建て住宅で、ベランダのウッドデッキ下に作られたコガタスズメバチの巣を駆除しました。お客様が生活を始めたのは約2週間前でしたが、巣の状態からは約3か月前から営巣していたと考えられます。
住宅購入時は、室内設備や建物の傷みだけでなく、軒下やウッドデッキ下などの見えにくい場所も確認しておくと、蜂の巣を早く見つけられます。今回の巣は10〜20cmほどで、スプレーによる駆除と撤去、巣があった場所への忌避剤散布を行いました。
蜂の巣を見つけたときは、必要以上に恐れるのではなく、近づかずに場所と蜂の動きを確認することが第一です。特に中古住宅やしばらく人が住んでいなかった建物では、入居前後の外周点検が安心につながります。
